現在では皇室で、皇位を継承できるのは、
秋篠宮殿下と悠仁親王のお二人だけになり、
皇位の継承が問題になっています。
また女性天皇について語る時、
男系・女系という言い方がありますが、その違いは何でしょう?
ここでは女性天皇について考えていきたいと思います。
ちなみに私自身は、女性天皇・女系天皇に賛成の立場です。
目次(複数ページに分かれた記事もあります)
女性天皇と女系天皇の違いは?
(出典「photoAC」)
女性天皇について考える際に、男系・女系という呼び方がありますが、
まずこの違いについてご説明していきます。
ご存知のように、初代天皇は神武天皇になりますが、
父親をたどっていくと、この神武天皇にたどり着くのが「男系」と言われます。
ですので愛子さまや眞子さま、佳子さまは女性でも「男系」になりますが、
それぞれの方がご成婚されてお子さまを授かった場合、
父親をたどっても神武天皇にはたどり着きませんので、
それぞれのお子さまは男子であっても「女系」になります。
歴代の女性天皇は?
ちなみに歴史上には、女性の天皇が存在していたことはありました。
以下に記載する女性天皇は、全て男系であったと言われています。
第33代 推古天皇
第35代 皇極天皇
第37代 斉明天皇(皇極天皇が再び天皇に)
第41代 持統天皇
第43代 元明天皇
第44代 元正天皇
第46代 孝謙天皇
第48代 称徳天皇(孝謙天皇が再び天皇に)
第109代 明正天皇
第117代 後桜町天皇
女性天皇が誕生した背景としては、
男性皇族の皇位継承者が複数いたり、皇位継承者が幼少であったことなど、
スムーズに皇位継承者が決定できない状況にあったことなどが挙げられています。
女性天皇・女系天皇に賛成です!
ちなみに私自身は、女性天皇・女系天皇に賛成の立場です!
女性の天皇は歴史上にも存在しましたが、全て男系の天皇でしたし、
「女系」の天皇は存在しなかったこととされています。
2000年以上にわたって、男系のみで皇位を継承してきた。
そう伝えられている事実は、重く受け止める必要はあるかもしれません。
ただ現在では若い皇族に限れば、
男性は悠仁親王だけになっており、
例えば愛子さまが天皇になっても、
「男系」という点ではこれまでの歴史を継承したものになります。
ただ先ほどお伝えしたように、愛子さまのお子さまの代になれば「女系」になってしまいますし、
将来的に、悠仁親王にお子さまが生まれなければ、
「男系」の皇族はいなくなってしまいます。
また悠仁親王に授かるのが女の子だけだった場合、
その女の子は「男系」にはなりますが、
そのお子さまの代になれば、父親は天皇家をさかのぼれませんので、
「女系」になってしまいます。
つまり現在の状況を考えると、「男系」の皇族そのものが途絶えてしまう可能性があります。
そう考えると「男系」にこだわっていれば、
天皇という立場の継承さえ危ぶまれることになります。
私自身は2000年以上続いた天皇家の歴史を存続させたいと思っていますし、
この伝統を途絶えさせないことこそ、最も重要なことだと思います。
(元号が変わった時にも私たちは楽しむことができましたもんね。)
また雅子皇后は、適応障害などのご病気を患っていたことでも知られていますが、
近年では皇族に男子がお生まれにならないことが多くあります。
ここからは私の推測にすぎませんが、
男性の天皇、また「男系」の天皇にこだわることで、
女性に大きな願望やご負担が生じてしまい、
男子がお生まれにならなくなることも考えられるように思います。
そう考えると、女性天皇や女系天皇を認めた方が、女性にかかるご負担が減り、
男子がお生まれになりやすくなるのではないか?
そんなことを考えますし、
実際に友人からは、子供が欲しいと願っていた時には子供を授からず、
あまり考えなくなった時に子供を授かったと聞いたことがあります。
強い願いは反対に作用することがあるのかもしれませんが、
男系を継続させるためにこそ、女系天皇を認めた方が良いのではないか?
私自身はそう考えています。
また皇位継承順位についてですが、
人は急激な変化を望まないと思いますし、
男系にこだわりをお持ちの方もいらっしゃいます。
そうした方々の気持ちを考慮し、またこれまでの伝統を重んじた上で、
これまでと同じように男系男子を優先させた上で、
男系男子がいない場合に、女性天皇や「女系」天皇を認める、
という方向が望ましいように思います。