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もしも朝鮮半島で戦争が起こった場合の日本の影響
ただもしも戦争が起こったとして、北朝鮮がいくらミサイルを持っていても、
戦争の序盤や中盤では、お互いの戦力の削り合いに終始するのが戦争の流れになります。
戦争に勝とうとすれば、相手の戦力を削らなければ反撃されるだけですし、
私たちのような一般市民に向けてミサイルを発射したとしても、北朝鮮に対する反撃能力が落ちるわけではありません。
そう考えると一般市民に向けたミサイル発射は、軍事的にもかなり愚かな手になりますので、
そうしたミサイル発射は、少なくとも戦争の序盤や中盤では起こらないはずです。
以前の戦争では、日本も確かに空襲されましたが、
日本本土まで戦闘機が飛んでくるような戦争の終盤でしたし、
軍事施設と間違えられて攻撃されたことも多く、
戦争で実際に戦う兵士(ここで想定しているのは空軍のパイロット)としては、
自分が撃たれるかもという恐怖から、怪しいものは何でも撃ってしまうのかもしれません。
また悲しいことに原爆が落とされたのも、降伏を迫るためだったと思われます。
ただミサイルは命中精度に難があると思われますし、
日本にある在日米軍を狙ったミサイルが、それてしまう可能性は否定できないと思いますが、
日本が導入を決めたイージスアショアは、イージス艦を陸上に上げたようなもので、
イージス艦に比べて陸上で運用するために、運用しやすいと言われています。
このイージスアショアが2つあれば、日本全土を網羅するミサイル迎撃システムと言われますし、
もしもそれで迎撃できなかった場合には、PAC3が迎撃するという2段構えのシステムになっています。
経済制裁と経済と軍事の関係
また北朝鮮は経済制裁を受けていますし、ロシアもウクライナ問題から経済制裁を受けたままです。
経済は税収に結びつきますし、税収で防衛費や軍事費は賄われますので、
経済制裁は軍事力の低下につながると思われます。
それでも民衆から搾り取れば、軍事費を維持できるかもしれませんが、
それでは求心力を欠きますし、国力が低下することは明らかで、
それが徐々に軍事力の低下を招くことも考えられます。
経済制裁は確かにそれだけでは効果を発揮しにくい面はありますし、
権力者はそれでもなお民衆を弾圧できるだけの力を保持する場合が多いですが、
経済制裁はその後でもしも戦争が起こった場合には、その国の戦況を不利にする面はあると思います。
終わりに
それぞれお互いの思惑が違いますし、誰も北朝鮮を止めることができませんでしたので、
北朝鮮が核実験やミサイル実験を繰り返す状況が長引くと思われます。
ただ経済制裁などで北朝鮮が追い詰められる状況になった場合には、
何らかの対話の糸口がつかめるかもしれません。
その時に対話の窓口まで閉ざしてしまえば、破局ポイントまで突き進むしかなくなりますので、
対話の窓口までは閉ざさないやり方が望ましいのではないかと個人的には思います。
またあくまで個人的な推測にすぎませんが、
現在の国際社会の政治家も、本当はそうした気持ちがあってもそれを表に出してしまうと、
例えば経済制裁や軍事的なプレッシャーなどが意味をなさなくなる、という意味で、
圧力をかけるという「言葉」に終始している可能性もあるのかもしれません。