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加計学園問題の本当の問題 獣医学部の定員を増やすことで対応はできないか?
(出典「イラストAC」)
獣医師の将来の需要については、政府からはきちんとした根拠となるデータは示されませんでしたが、
もしも将来の獣医師の需要があったとしても、既存の大学で対応が可能だとすれば、
これまでの獣医学部の定員を増やすだけで良いはずですし、
そうすれば多額の税金を投入する必要はないように思われます。
ですがそうした選択はされることなく、加計学園の獣医学部の新設が決められることになりました。
これは石破4条件の
「③既存の大学・学部では対応が困難な場合には、」
という条件に該当する点になりますが、
その点についても具体的な納得感のある説明がなされたことはありませんでした。
また民進党の玉木議員が、獣医学部のある16大学の代表者である、
「全国獣医学部関係者協議会会長」という長い肩書ではあるのですが、
その北海道大学の稲葉先生に電話をして、参考人として来ていただけるかとお願いすると、
「喜んで行きます」と返答をいただいたのに、与党の理事が拒否をしたために、
閉会中審査では来ていただけないことになったと国会で発言しています。
(7月24日の閉会中審査より)
これに対して安倍総理は、
「北海道大学の先生が参考人として、という話は今私初めて聞いたわけでございます。
それはつまり委員会においてですね、運営は委員会でお決めになることだろうとこう思う次第でございます。」
「関係大臣が合意の元、4項目の充足は確認されております。」とは答弁していました。
関係大臣と言っても与党で固めた人材で、いわば安倍総理の息のかかった人たちですし、
また4項目が充足しているのであれば、明確なデータなどの根拠は示せるはずですし、
民進党が提案した参考人を与党が拒否する理由はないはずですが、
なぜか与党は、北海道大学の先生を参考人として招致することを拒否しています。
何もやましいことがなければ、誰でも参考人として招致すれば良いのに、とは思うのですが、
拒否した背景には何があるのでしょうか?・・・
終わりに
この獣医学部の新設については、政府側は岩盤規制に穴を開けると声高に主張していましたが、
弁護士や裁判官などを増やそうとした結果、仕事にありつけない人が多くなり、
弁護士などを志す人が減ったとも言われています。
岩盤規制は悪なのでしょうか?
その視点で書いたページはこちらになります。
→閉会中審査に問われる加計学園問題 答弁の疑問と岩盤規制は悪?
安倍総理は内閣改造にあたり、疑惑について謝罪をしていましたが、
森友学園の問題も国有地という、私たち国民の財産が8億円も安く売られることになりました。
ことはお金の問題ですので、
人をだましてお金を取っても、謝れば済むとは思えません。
そういう意味でもこれらの疑惑は、
安倍総理も謝って済む問題ではないと個人的には思いますし、
疑惑が真相ならば、お金を返してもらわなければなりません。
森友学園の問題でも何もやましいことがなければ、
政府側は明確な根拠を示せるはずですが、
現在は国税庁長官になった佐川前理財局長は、その際の答弁では記録を廃棄したと答弁していました。
こちらもなぜか明確な資料や根拠を政府側は出せていません。
それが不思議で不思議で仕方ないんですけどね・・・