日本国憲法の前文を分かりやすく解説 改正前に知っておきたいこと


(出典「photoAC」)

少し国と国との関係を、人と人との関係に置き換えてみたいと思いますが、

日本のことわざに「情けは人の為ならず」というものがあります。

この場合の「ならず」は、助動詞「なり=である(断定)」を打ち消していますので、

「~ではない」という意味になり、

「情けは人のためではない(=自分のためになるものだ)」という意味になりますが、

情けは巡りめぐって、自分の元に返ってくることを表しています。

確かに自分のことだけを考えて、他の人のことを無視していれば、

少なくとも尊敬されることはないでしょうし、

あまりに自分の都合だけを相手に押し付けていれば、関係を悪くすることもあるでしょう。

それは国と国との関係でも同じことが言えると思いますし、

情けは人のためではなく、自分のためになるものですので、

世界各国が「自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする」のであれば、

「自国のことのみに専念して他国を無視してはならない」という

「政治道徳の法則」に従うことが、世界各国の責務であると、

私たち日本国民が信じていると、ここには書かれていると考えられます。

以上をまとめますと以下のようになります。

「私たち日本国民は、平和を維持し、

国際社会が専制と隷従(れいじゅう)、圧迫と偏狭(へんきょう)を

地上から永遠に除去しようと努めている中で、名誉ある地位を占めたいと思う。

私たち日本国民は、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から逃れ、

平和のうちに生存できる権利、すなわち基本的人権を有していることを確認する。

私たち日本を含めた、世界のいずれの国々も、

自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、

そのような政治道徳は、人と人との関係の根幹をなす普遍的なものであり、

日本を含めた各国が、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立とうとするのなら、

その政治道徳に従うことこそが各国の責務であると、私たち日本国民は信じている。

日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う。」

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まとめ

最後はまとめです。

最後にもう一度、日本国憲法の前文を通してまとめて読んでいただきたいと思います。

「私たち日本国民は、正当に選挙で選ばれた政治家を通して国家として行動した上で、

私たちと私たちの子孫のために、諸外国との良好な関係を築き、

平和と貿易による経済的な利益と共に、国内全土にわたる自由の恩恵を確保し、

政府の行動によって、再び戦争の悲劇が起こることのないようにすることを決意すると共に、

私たち日本国民は、ここに主権が国民に存在することを宣言し、この憲法を確定する。

そもそも国の政治というものは、

国民が信頼した政治家に対して、この国を託したという厳粛なものであって、

その権威の裏付けは国民に由来し、国民の代表者としての政治家がその権力を行使し、

その結果として得られる幸福や利益は、国民が受けるものである。

このように国家は一部の人のためのものではなく、全ての国民のために存在することは、

人類普遍の原理であり、この憲法はこのような原理に基づくものである。

私たち日本国民は、この原理に反する一切の憲法や法令、天皇の発する詔勅を排除する。

私たち日本国民は、永久に続く平和を願い、

人間相互の関係を支配する崇高な理想として、信頼関係や対話を重視する姿勢を深く自覚し、

平和を愛する諸国民が、公正であり信義に基づいて行動することを信頼して、

私たち日本国民の安全と生存を保持しようと決意した。

私たち日本国民は、平和を維持し、

国際社会が専制と隷従(れいじゅう)、圧迫と偏狭(へんきょう)を

地上から永遠に除去しようと努めている中で、名誉ある地位を占めたいと思う。

私たち日本国民は、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から逃れ、

平和のうちに生存できる権利、すなわち基本的人権を有していることを確認する。

私たち日本を含めた、世界のいずれの国々も、

自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、

そのような政治道徳は、人と人との関係の根幹をなす普遍的なものであり、

日本を含めた各国が、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立とうとするのなら、

その政治道徳に従うことこそが各国の責務であると、私たち日本国民は信じている。

日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う。」

長くなりましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

お疲れ様でした。私も疲れました。

ちなみに憲法の存在意義や憲法との法律の違い、また憲法に書かれた内容について書いた記事はこちらになります。

憲法とは何か 憲法と法律の違いと憲法に書かれている内容

憲法改正が話題となっている中で、

私たちは憲法のことを、しっかりと考える時期が訪れていると思いますので、

憲法のことを今のうちから学んでいただければと思います。

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