日本国憲法の前文を分かりやすく解説 改正前に知っておきたいこと

日本国憲法の前文を分かりやすく解説 国家とは何か


(出典「photoAC」)

では次の文章を見ていくことにします。

「そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、

その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。」

「福利」といのは、幸福や利益のことを指しますが、

ここには、そもそも国の政治とはどういうものかについて記載されています。

歴史を見ても現代でも、独裁政治が行われることがあります。

人は権力を持てば、タガが外れるのだと思いますし、それは誰でも同じことなのかもしれません。

ただこの文章では、私の解釈になりますが、

独裁体制のような一部の人のためだけの体制を政治だと認めていなくて、

国の政治は、国民がリーダーを信じて、この国のことを託した厳粛なものであって、

権力者が権威を持っているのではなく、その権威はあくまで国民に由来するとしています。

そしてリーダーが国を代表して権力を行使した結果、

もたらされる幸福や利益を国民が受けると書かれていて、

ここには国家の政治はこうあるべきだという、国の根本的なあり方が書かれていて、

先ほど国民主権のことで書いたことになりますが、

国というものは、一部の人のためにあるのではなく、

国は全ての国民のために存在するということが、ここに書かれているのだと思いますし、

憲法 第15条 第2項にも、

「すべて公務員は、全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない。」

と記載されています。

そして次にはこう書かれています。

「これは人類普遍の原理であり、この憲法はかかる原理に基づくものである。

われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅(しょうちょく)を排除する。」

詔勅は、天皇が発する公式文書を意味しますが、

ここには「人類普遍の原理」とあり、

「この原理に反するものは、一切の憲法、法令、詔勅を排除する」と書かれています。

この原理に反するものであれば、新たな憲法さえも排除することになります。

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日本国憲法の前文を分かりやすく解説 人類普遍の原理とは

ではこの人類普遍の原理は、どういう意味なのでしょうか。

これは文章のつながりで考えると、先ほど私が解釈した部分につながりますが、

国のあり方、国家としてのあるべき政治の姿が、人類普遍の原理なのだと書かれていると考えます。

ですので、国を権力者など、一部の人のために利用するものであるならば、

そうした憲法や法律や、詔勅を一切認めない、という立場がここに書かれていると考えます。

そういう意味では政治家は権力者ではなく、あくまで選挙で選ばれた国民の代表者であって、

一部の人のためだけでなく、国民すべてのために奉仕するべきだと言えます。

この部分を私の解釈を含めてまとめますと、以下のようになります。

「そもそも国の政治というものは、

国民が信頼した政治家に対して、この国を託したという厳粛なものであって、

その権威の裏付けは国民に由来し、国民の代表者としての政治家がその権力を行使し、

その結果として得られる幸福や利益は、国民が受けるものである。

このように国家は一部の人のためのものではなく、全ての国民のために存在することは、

人類普遍の原理であり、この憲法はこのような原理に基づくものである。

私たち日本国民は、この原理に反する一切の憲法や法令、天皇の発する詔勅を排除する。」

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