憲法とは何か~憲法と法律の違い 憲法改正前に知っておきたいこと

憲法に書かれている国民の義務について

先ほど憲法は権力者が守らなければいけないものだと書きましたが、

国民の義務についても憲法には記載があり、

国民の義務として記載されているのは、以下の3つになります。

・教育を受けさせる義務(憲法 第26条 第2項)

・勤労の義務(憲法 第27条)

・納税の義務(憲法 第30条)

教育を受けさせる義務


(出典「photoAC」)

教育を受けさせる義務は、親の義務として書かれていて、

以前は子供は、労働力として考えられていたことがあり、

子供に勉強させるのではなく働かせることもありましたので、

子供に教育を受けさせる義務を、親に課しているものになります。

教育を受けることは「権利」として記載されています

(憲法 第26条 第1項)

「権利」ですので、その権利を使うか使わないかは、その人が決めて良いことになります。

またこれは私の考えですが、現在では様々な仕事は分業化が進んでいて、

それぞれの専門分野ではレベルの高いことが要求されます。

そうした専門知識を得るために、基本的な土台となる知識を多くの人に学んでもらう必要がありますので、

親に対して教育を受けさせる義務が、記載されている面もあると思います。

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勤労の義務


(出典「photoAC」)

勤労の義務については、人は昔から群れで活動してきたと考えられます。

その群れでは食料を確保するにしても、子育てや家事にしても、

それぞれの役割があって、それぞれの人が役割を全うすることで、

群れの存続が維持できたと考えられます。

そういう意味では人は生きるために、

社会の中でその人の能力に応じて、他の人の役に立つことが求められていると思いますし、

人の役に立つことが、働くことだと私は考えています。

また生きるためには、お金を稼ぐ必要があることを考えても、

憲法に記載がなくても、人が生きるためには働くことが必要になってきます。

納税の義務


(出典「photoAC」)

納税の義務については、罪を犯した人を厳正に裁くためには裁判所が必要になりますし、

その犯人を捕まえるためには警察がなければいけません。

また学校教育にもお金が掛かりますし、国を守るためには自衛隊が必要で、

平和を維持するためには、外国と交渉することも必要になります。

その他にも災害への備えや、道路や橋などのインフラの整備などが必要になりますが、

こうしたことは国が行わなければいけませんし、それは全ての人の利益にかなうことですので、

そのために私たちは税金を納めなければならないことになります。

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憲法に書かれている国民の権利について


(出典「photoAC」)

国民の権利については、自由についても記載があり、

例えば第19条には、思想及び良心の自由が記載されていますし、

第21条には、言論の自由が記載されています。

また憲法で保障されている権利には、

基本的人権という、人が人として生まれながら持っている基本的な権利(憲法 第11条)の他に、

先ほども書きましたが教育を受ける権利(憲法 第26条 第1項)や、

勤労の権利(憲法 第27条 第1項)が記載されています。

また健康で文化的な最低限度の生活を営む権利(憲法 第25条 第1項)もありますし、

勤労者の団結する権利(憲法 第28条)が記載されています。

ただこうした自由や権利をみだりに使ってはいけないとされていて、

「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、

国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。

又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、

常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。」

と憲法 第12条には書かれています。

「公共の福祉のため」というのは、人の役に立つためということですし、

最低限として、人に迷惑をかけてはいけないという、基本的なことだと思います。

特に人を傷つける自由まで、認められて良いはずがないと、個人的にも思います。

こうした憲法が保障した自由や権利を、権力者が侵害しないように、

先ほどご紹介した憲法 第12条には、

「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、

国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。」

と書かれているのだと思います。

終わりに

憲法はアメリカが押し付けたもの、という意見を聞くこともありますが、

全体的に憲法を読めば、その底流には優れた精神性を感じますし、

権力者が自分たちで憲法を作ったとしたら、権力者にとって都合の良いものが作られてしまい、

こうはならなかったのではないかとも思います。

また憲法をご覧になる際には、一つの条文だけを見て考えるのではなく、

まず全体像を把握していただき、他の条文と重ね合わせて考えた時に、

その本当の意味が理解できると思いますので、

憲法は全体を通して読んでいただければと思います。

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