尊厳死と安楽死 その違いとは?尊厳死や安楽死制度の意味は?

延命医療を避けるという意味で尊厳死という制度があり、

尊厳死制度を導入した国も多くあります。

また安楽死という制度もありますが、尊厳死と安楽死の違いは何なのでしょうか?

またそうした制度を導入する意味はあるのでしょうか?

ここでは尊厳死と安楽死の違いを見ると共に、その意味を考えたいと思います。

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尊厳死と安楽死 その違いとは?


(出典「photoAC」)

「尊厳死」というのは過度な医療を行わないことで自然な死を迎えることで、

重い病気にかかった方が選ぶものになります。

一方の「安楽死」というものは薬を使って死を迎えることで、

健康な方でも選ぶことのできるもので、医師による自殺ほう助も含まれています。

「安楽死」が認められている国は、オランダやベルギー、アメリカの一部など数が少なく、

「尊厳死」が認められているのは、多くのヨーロッパの国々や、アメリカ、カナダ、

アジアでは台湾やタイ、シンガポールなど、比較的多くの国々で認められています。

「尊厳死」「安楽死」の意味は?

尊厳死は延命医療を止めるという意味ですが、

以前にある芸能人の訃報があり、その夫人がインタビューを受けていて、

「なぜ延命治療をしなかったのか?」という質問を受け、苦しんでいる様子が映されていました。

質問をする方も心苦しかったかもしれませんが、

人生の最期をどう過ごすのか?

それはご本人とご家族で決めることで、他の人は関与すべきではないように個人的には思いましたし、

またどうしても治る見込みがなく、苦しさが増すばかりの状態の時に、

延命治療が全てなのか?

そんな疑問が湧き上がったことも確かでした。

日本では尊厳死に関する法律はありませんが、

延命措置を中止するという権利は、憲法が保障する幸福追求権に含まれると解釈されていて、

裁判所の判例としても状況によりますが、治療の中止が認められるという見解が出されています。

また安楽死は薬によって命を縮めることになりますが、

様々な事件を見ていると、生きづらくなったためか、

自分では死ねないので死刑になりたいからと、他の人を殺害する事件が起こることもあります。

そういう事件を見た時に、個人的には薬で命を縮めることのできる安楽死という制度があれば、と思ったこともあります。

一方では死にたいけど死ねないと思う人がいて、一方では生きたいと願う人とその家族がいて、

その二人が不幸な形で交わった時に、残酷な結末を迎えることがあるのなら、

安楽死という制度にも意味があるのではないかと個人的には思います。

また考えてみると通常は、人が亡くなる時は唐突(とうとつ)に訪れます。

事故や病気などで親しい人と突然の永遠の別れを迎えることに比べると、

死期があらかじめ分かっていれば、それまでの間に家族など親しい人と過ごす時間は、

これまでの思い出を振り返りながら、濃密な時間になることもあるのかもしれませんし、

あの時に言えなかった一言を、それまでの時間で言えることもあるのかもしれません。

それはこの世を去る方にとっても、これからの人生が続く方にとっても、

悔いを残さずに永遠の別れを迎えることを意味するように思えます。

そう考えると、突然に永遠の別れを迎えるのか?濃密な時間を過ごした上で永遠の別れを迎えるのか?

どちらが良いのかと考えると、私は個人的には後者の方が良いのではないか?とも思えます。


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「尊厳死」「安楽死」を制度として導入するために必要なことは?

ただ尊厳死や安楽死の制度を導入するためには、必要なことがあります。

現在でも安楽死が認められている国では、それを実施するとしても、

簡単に実施できないように、承認の手続きは非常に複雑化されているようです。

また尊厳死や安楽死を選びたくない人への配慮も必要で、

人には多数派に流される面があると思いますが、

尊厳死や安楽死を選ぶ人が多数派になると、多数派の意見に流されがちになることも考えられます。

生き死にの問題ですので、尊厳死や安楽死を選びたくないと思う人がたとえ少数派になったとしても、

その点については本人の意思に任されるべきですし、

自分と違う意見や考えを持つ人を許す寛容さを育む必要もあるのかもしれません。

またそもそもどちらが多数派なのか?そうした統計数字が国にあったとしても公表すべきではないと思いますし、

メディアでも報じるべきではないと思います。

憲法には言論の自由が明記されていることは理解していますが、

憲法で保障されている自由は、「公共の福祉」のために利用することも明記されていますので、

そうした報道を規制することは「公共の福祉」のためになることだと個人的には思います。

また介護の現場で事件が起こることもありますが、

尊厳死や安楽死を制度として導入すると、尊厳死や安楽死を選ばない人に対して、

「なぜ尊厳死や安楽死を選ばないのか?」ということから事件が発生することもあるのかもしれません。

私はそうした現場を経験したことはありませんが、

介護の現場は仕事がキツく、その割に給料が少ないと言われますし、

そんな中でふと介護する側が、介護を受ける人に対して憤りを持ってしまうこともあるのかもしれません。

ロボットの導入などが進み、介護の現場が少しは楽になればとは思いますし、

介護士の給料を上げるために、介護士を公務員にした方が良いのではないか?とは思いますが、

そのためには税金の無駄遣いを徹底的に見直すことが必要になってくると思います。

つまり尊厳死や安楽死という制度を導入した後で、介護の現場で混乱が起きないように、

まず先に介護の現場を手厚くすることも必要になると思います。

終わりに

ここでは尊厳死と安楽死を取り上げました。

人の生き死にの問題で重たいテーマだと思いましたが、

海外からは尊厳死を選んだというニュースが飛び込んでくることがありますし、

そうしたニュースに考えさせられることがあるかもしれません。

誰しも生きることを選びたいと思いますし、家族にも生きて欲しいと望むと思いますが、

それが叶わないケースにどうするのか?

悩みながら苦しみながら決めたことに対しては、

他の人は何も関与すべきでないことは確かなことなのかもしれません。

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